AIは人間を超えるのか?AIは人の仕事を奪うのか?様々なテーマで議論され続けてきたAIの存在とそのポテンシャル。よくゲームを活用して対戦がなされるAIと人類ですが、1950年代にアラン・チューリングが「イミテーション・ゲーム」という概念を提唱して以来度々勝負が繰り広げられています。その歴史と結果、AIの今後について深掘りしていきます。
ゲームとAIの関係性の始まり
ExpressVPNのまとめによると、1950年代にアラン・チューリングが「機械は考えることができるのか」という大胆な問いかけをするところから、AI発展の幕が開けます。
1959年には、コンピュータ科学者のアーサー・サミュエルによって「機械学習」という言葉を生み出されました。これにより、AIは失敗から学ぶことができ、多くの経験を積むことで、ゲームのプレイと戦略を徐々に洗練させることができるという、大きな認識の変化を与えることになりました。
数十年にわたる人類とAI、対決の歴史
世界的にもニュースで話題になったのは1997年にIBMが開発した 「Deep Blue」と、当時のチェスの世界チャンピオンが対決した戦いです。すでにこの時点で、IBMはコンピュータチェスにおいて50年近くも研究を重ねており、AIがチャンピオン・カスパロフ氏に勝利を収める、当時としては衝撃的な展開になりました。
次にゲームの畑を変えてAIとの対戦が話題になったのが「囲碁」です。囲碁はチェスと比べて有効な手が圧倒的に多いことから、その開発が難航していました。しかし、人間に勝つのはまだ10年は時間が必要だと言われていた2017年、AIは当時、世界最高峰の囲碁棋士に勝利を果たしました。
ちなみに、2023年7月29日にも囲碁の世界チャンピオンであるプロ棋士の陳耀燁九段と中国製のAI囲碁ロボット「元蘿蔔(SenseRobot)」が対局、AIが勝利を収めニュースになっています。
勝負の舞台は様々な広がりを見せる
最近では研究分野だけでなく、バラエティ番組でもAI vs 人類の企画が取り上げられるようになり、一般の人からも大注目されるようになりました。例えば韓国で行われた勝負では、例えば「作曲対決」で人間とAIがそれぞれ作った曲を、人間が聞き分けることができるのか?(結果、聞き分けることができた)といった勝負や、「株取引対決」「ゴルフ対決」などが行われました。
日本でも、「作曲」「料理」「競艇」「大喜利」などの分野で対決が行われ、AIが様々な領域で学習を繰り返し、人間に匹敵する能力を培ってきていることがわかります。
今後も著しい発展が期待できるAI。敵視するのではなく、うまく人間の能力を拡張してくれる存在として活用していきたいものです。
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